シリーズ糖尿病を知る

シリーズ糖尿病を知る(7)『糖尿病の怖さ・・・初診時すでに増殖網膜症を合併していたBさんのケース』

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日本糖尿病学会 認定専門医 指導医 

宇都宮東病院副院長   門田 悟

糖尿病の怖さ・・・初診時すでに増殖網膜症を合併していたBさんのケース

50歳代前半の女性Bさんはご両親と2人の兄が糖尿病で、30歳の頃から自分も糖尿病になるかもしれないから気をつけようと思っていました。10年ほど前から住民健診でやはり尿糖陽性を指摘されるようになりました。しかし、自覚症状が無いので医療機関を受診しませんでした。

1年前からは視力低下を感じるようになっていましたが、ある朝起きたら左眼が全く見えなくなっていたので慌てて病院にやってきました。

 

両側の増殖網膜症で左眼は広範囲に眼底出血を認めます。糖尿病の進行した眼合併症です。HbAlcは15%を超え、体重も3ヶ月で6kg減っていました。

その後の内科での血糖コントロール、眼科で継続治療にもかかわらず視力の回復は思うようにいきませんでした。

糖尿病の合併症は自覚症状がなくても、血糖コントロールが悪ければじわりじわりと進行していきます。

Bさんは住民健診で尿糖陽性を指摘された時に医療機関で精査を受け、糖尿病と診断されたなら適切な治療が開始されるべきでした。

 

定期的な眼科受診も欠かせません。正常ないし単純網膜症初期は1年に1回、単純網膜症で中期以上は3~6ヶ月に1回、増殖前および増殖網膜症は1~2ヶ月に1回の眼科受診が必要です。

 


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