日本糖尿病学会 認定専門医 指導医
宇都宮東病院副院長 門田 悟
糖尿病とシックデイ
風邪をひいて熱が出たり、胃腸炎を起こして下痢や腹痛があるなど、急性の合併症のため体調がおもわしくない状態をシックデイといいます。
一般に感染症で発熱が続くと血糖値は高めになります。また下痢、腹痛などがあると食欲が落ち、食事が充分摂取できなくなり血糖値の変動に影響します。
このような場合、早めに主治医と連絡をとるなり、医療機関を受診することが必要ですが、その初期の自宅での対応として次のような事が大切です。まず安静と保温に努め、スープなどで水分を十分補給し、おかゆなど消化しやすいものを摂取します。インスリン治療者など血糖自己測定をしている方は頻回に測定し血糖値を把握します。
食欲がない、ご飯が食べられないからといってインスリンを自分で判断して中止するのは危険です。あくまでも血糖値を見ながら量を減らすなどして注射します。経口血糖降下剤を服用している方も同様で食事摂取量を見ながら半量内服するなどします。
いずれにしてもシックデイのルールについて主治医から前もって指示を受けておくとよいでしょう。急性合併症でも突然の胸痛、呼吸苦、意識障害、半身麻痺などの症状を伴うものは重篤な疾患が考えられるので、できるだけすみやかに医療機関を受診してください。