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「ヒヤリ・ハット」報告書から

2014年4月 8日

 高齢者や障害者など介護を必要とする施設では、時として予期・予測できない事柄が起こりがちである。中でも多いのが「転倒・骨折」、食物の「誤嚥」、薬の「誤薬」などである。細心の注意を払っていても根絶することは極めて困難である。勿論、十分な職員配置がなされていれば防止できると考えるが、国の配置基準以上に職員を加配しても時として生じる。このような事故防止は各種のマニュアルの作成、それに基づく職場研修の充実などが重要である。日常の業務の中で大きな事故には至らないが、職員が「ヒヤリ・ハット」と、気づくことが大事である。どこの施設も同様であるが、職員が「ひやりとした」「はっとした」ことについて報告書を提出することとしている。


 勿論、このような報告書の提出がないのが理想的であるが、私とすれば「報告がないのがおかしい」と感じるのである。介護支援に当たる職員の力量は異なり、またキャリアによっても異なる。経験や知識が十分でない新人職員も少なくない。職員からすれば報告書の提出が多いことは、自分の介護支援が十分ではないと上司などに評価されると考えて「この程度ならば」と報告を躊躇する傾向にあるのではないかと懸念してしまう。


 報告が無いよりは,あった方がその内容を分析し対応を考える貴重な資料となり、事故などを未然に防止できることにつながると考える。それには、職場の情報の共有とコミュニケーション、風通しの良い職場をつくらなければならない。


 平成26年度がスタートしたが、本年度の事業・活動計画はできるだけ各部門の業務の目標値を設定し、具体的に取り込むこととしている。常に「良質かつ適切なサービス」が提供できるよう全職員が「気づく心・学ぶ心・実行する勇気」をもってすすめたら、と考えている。

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