大腸3D-CT検査
大腸3D-CT検査とは?
大腸3D-CT検査は大腸内視鏡検査が困難な方、苦手な方には最適な検査です。
大腸3D-CT検査とは、内視鏡を使わない新しい大腸検査です。
内視鏡を挿入せずに、肛門から炭酸ガスを大腸に注入して拡張させ、80列マルチスライスCT装置で撮影を行います。
撮影した画像をコンピュータ処理により3次元画像を作成することで、内視鏡検査を行うように大腸内を観察できます。
内視鏡検査ではひだの裏など死角がある場合がありますが、大腸3D-CTには死角はなく、CT装置の撮影により得られた3次元画像をもとに、大腸がんや大腸ポリープを発見することが可能となります。
大腸3D-CT検査はあくまでも仮想内視鏡ですので、異常が見つかった場合には、より詳しく検査するために大腸内視鏡検査による精密検査を行う必要があります。
80列マルチスライスCT装置
大腸3D-CT検査の長所と短所、大腸内視鏡との比較
長所 |
短所 |
検査が短時間(15分~20分程度)で終了する。 ※撮影は2分程度 |
平坦な病変や5mm以下の小さな病変の発見が難しい。 |
大腸の癒着や狭窄で大腸内視鏡の挿入が困難な方でも検査が可能。 |
腸の炎症性の変化の確認には向いていない。また病変の色や固さなどはわからない。 |
大腸内視鏡検査で心配される腸内を傷つける、穿孔するという危険性はきわめて低い。 |
生検のための細胞の採取や病変があった場合のポリープの切除などの治療ができない。 |
大腸内視鏡検査では見落としがちなひだの裏や曲がり角などの死角の病変も観察できる。 |
CT撮影に伴い安全な範囲の被爆がある。 |
腹部全体を撮影するので、大腸とは別の臓器も観察できる場合がある。 |
前処置がうまくできていない場合、正確な検査ができない場合がある。 |
※「妊娠の可能性があるもしくは妊娠中」「腸閉塞が疑われる」「腎機能が極めて悪い」などの方は、大腸3D-CT検査を受けることはできません。
※前処置として硫酸バリウム製剤を服用していただきます。まれに硫酸バリウム製剤によるアナフィラキシーなどの過敏症、消化器症状がみられる場合があります。
大腸3D-CT検査を受けるには
保険適応については、他の検査(便潜血陽性、画像検査、腫瘍マーカー上昇など)の結果、大腸がんが疑われる場合に保険適応となります。
保険適応が難しい場合は、検診(自費診療)での検査が可能です。詳細につきましてはこちらのページをご覧ください。
診察~検査
診察
大腸3D-CT検査をご希望される方は、まずは消化器医師へ受診をお願い致します。
前処置
前日から当日、大腸をきれいにするために、下剤を服用していただきます。
また、毎食後、少量の硫酸バリウム製剤を服用していただきます。
前日の夕食後から検査当日は禁食となりますが、お水は飲んでいただいても大丈夫です。
検査
腸の動きを止める薬を腕に注射し、お尻から細い管で炭酸ガスを入れます。大腸を膨らませた状態で、仰向けとうつ伏せの2回お腹のCT撮影を行います。検査終了後30分ほどお休みいただいた後、ご帰宅いただけます。
ご予約
午前中は予約制とさせていただいておりますのであらかじめ受診のご予約をお願いいたします。
※月~金 14時から16時までにお願いいたします。
※ご予約の変更もこのダイヤルで承っております。
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