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【高齢福祉部通信38】安全・安心そして癒し・安らぎを!

2016年1月 8日

 「安全・安心」は高齢者の居宅・施設支援を問わず、利用者支援の基本原則である。転倒・誤飲・誤薬・怪我・健康管理などの事故防止・リスク管理は職員一人ひとりの意識と取り組みが必要であるが、チームとして「ほうれんそう」を基本とした組織全体の対応が必要となる。平成28年は改めて介護支援の環境の点検や改善の取り組みを重点的に推進する必要があると考える。


 また「癒し・安らぎ」の充実も重点目標にしたい。ともすれば入所施設での「個別的ケア」や「こころのケア」は集団生活優先の流れの中で見落とされがちであろう。家族から離れ、全く異なった生活環境に身を置かざるを得ない利用者の心情を考えれば、一人ひとりに「寄り添うケア」の実践が求められる。これは職員の配置体制や職員の対応等に大きく左右されるが、創意工夫と改善を図り、利用者・家族が満足する支援を図りたい。これらがシルバーホームだけではなく、北斗会全体への信頼と期待感につながると考える。


  新年を迎え、改めて、施設とは、施設サービスとは、私たちの取り組みが目指すものとは、を考えたいと思う。


 さらに、居宅支援の取り組みも重要である。先般、県北のある市で約10年間妻を介護していた夫が妻を殺害、自首し逮捕された。「胸の痛く」なる事件である。報道によれば在宅サービスを利用しており、ケアマネージャーなどとの接触はあったが、関係者はその気配には気付かなかったようであり、近所の住民も「相談してくれたら」というコメントをしている。老老介護の問題は深刻であり、これまで対応の遅れが指摘されてきた。このケースは介護サービスは利用はしていたが、介護者の「精神的ケア」はどうであったかを考えさせられる。 高齢者の福祉は、基本的には対象者である「高齢者の支援」を図るものであるが、このケースのように介護者の福祉・支援も大事である。私たちは利用者の支援を通して、家族の介護負担の軽減や精神的ケアを図ることも必要である。「何でも気軽に相談できる」北斗会・高齢福祉部でありたいと考えているところである。

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